2021.09.15
暑い夏が終わりそうで、そろそろ秋の気配がしますが、
秋は有機野菜を作る上で、害虫がとても多い時期です。
その害虫の対策として佐々木農場が取り組んでいることを
一部紹介いたします。
太陽熱消毒とは、名前の通り真夏の強い太陽熱を利用し
土壌を被覆しハウス全体を蒸しこむことで、害虫を駆除したり
野菜の病気の病原菌や雑草の種を死滅させたり、
有機物の分解や土壌の団粒化を促進するなど、
野菜を作る上でのメリットを多く得られる方法です。
最も暑いときには土壌温度が60℃に達することもあります。
夏場にこれを行うことで、
秋期の害虫の被害を減らすことができます。
ニームケーキとは有機JAS認証に適合した天然由来の資材で
「インドセンダン」というインド原産の樹木を
原料として作られます。
これに含まれるアザディラクチンという成分が、
昆虫の幼虫の脱皮や羽化を妨げる効果があり、
キスジノミハムシ、アブラムシ、スリップス、ハダニ等、
約200種類の昆虫に効果があると言われています。
値段としては高価ではあるのですが、
それに見合う効果が得られることから
害虫被害の多い6~10月の時期に使用しています。
これから秋も深まってきますが、害虫の被害をなるべく抑え、
品質の良い有機野菜を日々生産していきたいと思います!